ベータチタニウム オフィシャルブログ

2007年7月11日

SUZUKI GSXR-1300「隼」フロントアクスルシャフト

世界最速の名を欲しいままにするSUZUKIのフラッグシップ「隼」

その強大なパワーを受け止め、そしてコントロールする為の絶対的な剛性を求め設計しました。

フロントの“軸”を強化することによる“舵”の安定

Ti-6Al-4V製アクスルシャフトの効果はこちらを御覧下さい。

頭部24mm 胴部20mm 螺旋部16mm中空加工

工具27mm六角
ノーマルでは内六角でしたが頭部の内径を稼ぐ為にあえて外六角に設計しなおしました。

重量約253g(純正417g 約40%低下)

徹底的に強度、剛性、そして重量を見直して創り上げました。

ホイールやフロントフォークを変えるのとは意味合いが違うこの一品

ベータチタニウムの最高の一品をお試し下さい。

SUZUKI GSXR-1300「隼」
Ti-6Al-4V製フロントアクスルシャフト
適合車種 純正品番 54711-42F00

ご購入はベータチタニウムWebShopからどうぞ

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2007年7月10日

一言独り言

今日はベータチタニウムで働いていて思うことをつらつらと書いて行きたいと思います。

まず、最初に一言

ベータチタニウムで販売しているのはチタンボルトではありません。

Ti-6Al-4Vチタン合金ボルトです。

なぜこのような書き方をしなければならないかというと、チタンボルトとTi-6Al-4Vチタン合金ボルトは全く違うものだからです。

こんな事を書くと

「どっちもチタンじゃないの?」と思われる方が多いと思うのですが、
クロモリ製のフレームとスチール製のフレーム(S45C等の鉄系統)では全く違いますね。

しかしクロモリと鉄(S45C等)って同じ鉄系統の合金なんですね、
(クロモリ=クロム、モリブデン配合合金)
(S45C=炭素配合合金)

けれどもクロモリで加工してある製品をわざわざ

「スチール製品です!!」って販売していませんよね。

それはスチール(鉄)よりもクロモリ優位性高いからです。

ここから話は戻って

実際にチタンボルトを自分で購入されている方でもその素材が純チタンなのかチタン合金なのか、またチタン合金の何を使っているのかご存じない事が多々あります。
さらに販売している人間や下手をすると加工側の人間ですらわかっておらずただチタンと名のつくものでボルトを造っていることがあります。

以前書いた「チタンは軽い?強い?」を読んでいただけるとご理解いただけると思うのですが高負荷の掛かる所にチタンボルト(純チタン2種及び純チタン3種)のボルトを使用するのは危険です。
純正で使用している鉄のボルトより強度が落ちる純チタンのボルトをブレーキ周りで使用するのはボルトの破断から事故を引き起こす原因となります。

なぜこんな事をわざわざ書くのかというと、いままでこの会社で働いていて実際に色々な車両を見たり販売店さんとお話したり、または個人の方のブログを拝見させていただいたりすると余りにも危険な使い方をされている方が沢山いました。

その殆どが

「純チタンでもチタンだから強いんだろう」
と思っている方が殆どです。

そしてそういう使い方をしてボルトが破断したり螺旋がかじったり焼きついたりしたりとトラブルを引き起こし「チタンのボルトは折れたり焼きついたりするからダメだよ」っという結論に達する事が多いのです。

キチンとしたTi-6Al-4Vのボルトを使用してそうなったのかが甚だ疑問に思います。

「チタンは破断するときにいきなり折れる」

こういうことをよく聞くのですが、純チタンならともかくまともなTi-6Al-4Vチタン合金のボルトがでスチール(鉄)のボルトでなんともなかったところでいきなり破断するなんて考えられません。

実際に昨年一年ヨシムラジャパンさんにレースサポートとしてブレーキのキャリパーマウントをはじめ様々な高負荷の掛かる所にJSB1000クラスで一年間使用していただきました(鈴鹿八耐、300Km含む)が一本たりともカジリ、焼付き、破断等のトラブルはありませんでした。
(当然ながら交換部品も出していません)

なぜならTi-6Al-4Vチタン合金は元々が耐振動耐衝撃に優れた特性があり普通の金属では破断してしまうようなところで使用する金属だからなのです。

Ti-6Al-4Vチタン合金というのは現在主に航空機分野で使用されています。

一体どこに使われているのかというと有名なところでは大型旅客機の翼を止めるのにTi-6Al-4Vチタン合金のボルトが一機あたり約1000本使われています。

沢山の人間を運ぶ大型旅客機の翼に使うのにいきなり破断するような金属を使うと思いますか?

しかし「Ti-6Al-4Vチタン合金でも折れたよ!!」

と仰る方もいらっしゃいます。

ここで一つ言いたいのは上記の航空機分野で使用されているTi-6Al-4Vチタン合金の99%以上は日本製のチタン合金だといわれています。

チタンの精製は非常に難しく世界でも10ヶ国程しか生産されていません。
その中でも日本製のチタンというのは世界でも非常に評価が高く世界中から引っ張りだこなのです。

ベータチタニウムでは材料を吟味してボルトを作成します。

「チタンのボルトは値段が高いのにすぐにダメになるよ」

こう言われると余りにも悲しいです。

ベータチタニウムのボルトは確かに高価かもしれません。

それは材料から拘り

鍛造材に拘り、転造に拘り、品質に拘っているからなのです。

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2007年7月6日

八耐カスタムビレッジの準備

八耐まで残り三週間となりました。

とりあえず展示物をまとめてるんですが今回はアクスルシャフト祭りになりそうな予感デス

GSX-R1000、CBR1000RR、YZF-R1、ZX-10Rの国産スーパースポーツにZZ-R、隼のメガスポーツ。
ZRX1200やCB1300SFのビックネイキッドにミニモト用。

更にはBuell、DUCATIの外車用も展示します。

少なくとも10本以上展示する予定です

あまり手に触れる機会のないパーツなので皆さん会場で触れてみてください☆

その他は各車種用ディスクローターボルトや、キャリパーマウントボルトなんかも展示予定です。

写真は去年の展示会の様子

今回は大物が多いので全然違う感じになりそうですけどね。

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2007年7月5日

M7P1 Ti-6Al-4Vボルト

M7-P1
(エムナナピッチイチ)

工業関係の精密部門なんかではたまに使いますが車やバイクでは殆ど使用されることは無いサイズですね。

そんなサイズなんですがBremboNISSINのリアのレーシングキャリパーのマウントに使う事があります。


頭部は10mm六角にワイヤリング2穴付き。
これはとあるレーサーに使用していたボルトがカッコよかったのでレプリカモデルです(ボルトでレプリカってと思うかもしれませんが…)

なので鍛造材は使わずにTi-6Al-4Vの丸材から作成、螺旋部は転造です。

せっかくなので他のサイズとの比較


左から
M6P1    TIHX06025
M7P1    特注レプリカ(首下21mm)
M8P1.25 TIHX08045

比べると1mmづつの違いがわかりますね。

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2007年7月4日

RACING TEAM LA-BELLEZZA +β-TITANIUM

昨日の鈴鹿八時間耐久レース公式練習では以前ショップ訪問でお邪魔したLA-BELLEZZAさんのRACING TEAM LA-BELLEZZAの八耐レーサーにベータチタニウムのパーツを付けることが目的でした。

RACING TEAM LA-BELLEZZA Ducati999

今回使っていただいたのは

キャリパーマウントボルト(TIHC10060)

アンダークランプ割締めボルト(TITC08040)

その他色々(写真とって無い…)

ボルトを装着する為にフロントをヌード

(脱いだら脱いだでスゴインデス)

ライダーの戸田氏とLA-BELLEZZA代表上野氏で出走前の確認風景

サーキットで実際に走るライダーや整備をするメカニックやチーム監督とお話しすると新たな発見や勉強になることが多いです。

RACING TEAM LA-BELLEZZA
のみなさん、ありがとうございました☆

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