ベータチタニウム オフィシャルブログ

2012年7月28日

Connecting rod TITANIUM-ALLOY Forging

この度、MotorLab社との共同企画により。

チタンコンロッド、始めました。

チタン合金の恩恵
コンロッドを軽量化する上で、材料を変えるということは最も有効な手段です。
ムービングパーツの軽量化はエンジンの特性に大きな影響を与えます。自重が軽くなるため、慣性マスに起因する各部の抵抗や振動・負荷を低減することができるのです。

レスポンスの向上、最大出力及び最高回転数への寄与など、エンジンをより刺激的に仕上げるための、大切な要素となるでしょう。

ネガティブ要素を克服する

しかし、鉄系の鋼材からチタン合金にすることで、硬度や引張強度の低下を招くという側面もあります。コンロッドは常に大きな負荷を受け、変形を続けています。燃焼圧力を受ける=圧縮荷重時は最大の負荷がかかります。上死点後は、引張荷重を受けます。これらの荷重を受けながら、各部の変形がエンジンにダメージを与えることの無いよう適正な設計を行わなければなりません。鉄系の合金より強度が落ちた分、細部の形状を変更しながら破壊に至る原因を確実にクリアしていかなければなりません。

チタン合金の機械的性質上、現状のままではコンロッドとして機能することはできません。まず、大端部にニードルベアリングを使用するため、ベアリング鋼を使用したスリーブを圧入し、荷重や磨耗に耐えられるようにします。(非分解コンロッドの場合)

小端部には銅合金を使用したブッシュを圧入して使用します。フリクションロスを軽減できるだけでなく、ピストンピンクリアランスが広くなった場合でも入れ替えて使用することができます。

まずは分解クランク用コンロッドとして、SUZUKI GOOSE350用を発売予定です。

予価180,000円

本日より鈴鹿八時間耐久レース MOTOMAX会場内で展示しております。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

Facebook