ベータチタニウム オフィシャルブログ

2007年8月7日

PROJECT NEW GENERATION “Z”

先週の関東出張の際に NOBLESTさんにお邪魔してきました

今回は10月21日に開催される【T.O.T~テイスト オブ ツクバ】に出場する

TEAM SANCTUARY with NITRO RACING

の新型Zレーサーが完成したと聞いていたので拝見させていただきました。

Zレーサー二号機

陽極酸化処理のボルト

実車を見てその迫力に気圧される

とてつもなく力強いそのマシンは最早市販車ベースの領域を超えています

しかしながら其処にある”Z”というアイデンティティ

時代の流れや技術の進歩をも飲込む”Z”という存在感

「我、挑み続けん 闘志を糧に。」

そう叫ぶ”Z”のこれからの飛躍を期待せずにはいられません。

カテゴリー:取り扱いショップ紹介

2007年8月2日

第30回鈴鹿八時間耐久ロードレースレポ あとがき

2007年 7月29日 鈴鹿

金曜から現地入りしてカスタムビレッジの準備

新しく作った什器や初の屋外出展、更には展示車両を置く等
初めての事が多くていっぱいいっぱいでした。

土曜の予選日からお客さんが入るので夜明けと共にスタッフと準備開始

流石に国内最高峰のレースとあって観客も多く非常に盛況にイベントを進めることが出来ました。

予選日のイベント時間が終わってからピットの方に様子を見に行くと各チームから感じる緊張感

第一回から参加しているヨシムラジャパンも例に漏れず異様な雰囲気を醸し出している。

明日の本戦で悔いの残らないように各ピットでは遅くまで明かりがついていました。

そして迎えた本戦の朝

マツヤマも緊張していたのか起きたのは朝の6時

スタッフを起こし出走前のピットへ

ピットに到着するとどのチームも既に作業をはじめていました

真っ先にヨシムラのピットに行き車両を見せてもらう

そして自分達の造ったボルトに祈りと願いを込める

私たちが出来るのはボルトを造る事だけ、

造ってしまえば後はメカニックとライダーに全てを託すのみ

だったら後は心を入れよう

自分たちの製品を信じ、ヨシムラジャパンの勝利を願い、ライダーの無事を祈る。

ピットウォークが始まる頃には今度は自分たちの出展ブースの準備

ゲートオープンの時間にはすっかり日も昇っていました。

お客様の対応をしている間に時間は過ぎてゆき

あっという間に出走時間の午前11時30分

出展ブース近くに置かれたモニターを見つめる

レーススタート

レースはヨシムラ34番加賀山がホールショットを奪い先頭でレースを引っ張っていく。

ガッツポーズしながらブースでの仕事に戻る

熱く照りつける日差しの中で製品説明をしていると、この天候で走っているライダー達の偉大さを考えずにはいられない

集中しながら仕事をしているとあっという間に日が暮れてきました

モニターを確認しながら仕事をしていたのですが34番のトップは動いていない

午後7時のカスタムビレッジ終了前にヨシムラのピットに向う

ピットには不思議な緊張が漂っていました

みんな無言でピットモニターを見つめ言葉を発しない

私もピットに入ってからはずっとモニターを無言で凝視していました

あんなに30分が長く感じた事は今まで無かった

この時間帯になっても時折スライドを交えながらもアグレッシブに走り続ける秋吉選手

その様子をモニターで噛み締めるように見つめる加賀山選手

永久に続くと思われた時間も気が付けば1分前

実況はカウントダウンの準備をはじめる

心の中で祈りを込めながらそのときを待つ…

そしてその時間はやってきた

「ゼロ」

カウントが終了し次々とチェッカーを受けるライダーたち

そして…

ゼッケン34番秋吉選手がチェッカーフラッグを受ける

沸きあがる歓声

歓喜の涙

27年という年月の間、期待され続け、戦い続けた人達

その努力と魂がこの瞬間に昇華した

自分も目頭に熱くなるものを感じながら、周囲のスタッフとの握手

自分たちの造ったボルトが鈴鹿八時間耐久ロードレースの優勝車両に入っている。

物作りに携わるものとしてこれほどの達成感は無いのではないだろうか?

2007年7月29日午後7時30分のヨシムラピットという歓喜の渦の中でそれを実感できた私はとても幸せ者だろう。

そしてそれをもっとも実感する出来事があった

周囲の皆と喜びを分かち合っている中一人のスタッフが私に話しかけた

「ベータさんのおかげです」

そういって私の手に一つのボルトを手渡した。

それは見慣れたコンパクトフランジの小さなボルト

それは紛れも無く自分の手で作ったボルト

我慢していた涙が頬を伝わる

私たちのやった事はボルトを造るということ

ハイパワーのエンジンを手がける事も

とてつもないスピードでバイクを走らせる事も出来ない

今回の勝利は紛れも無くヨシムラという最高の努力集団の力がもたらした結果です

けれどもヨシムラスタッフからそんな言葉を掛けてもらい本当にうれしくて頭の中が真っ白になりました

私たちはボルトを作り

ただ、祈るだけ

しかし自分達のやってきたことが今回の勝利の一翼を担うまでは行かなくともマシンが羽ばたく為の一枚の「羽」にはなれたのかな、と思いました

ボルトメーカーとして一番必要なのは「繋ぐ」ということ

パーツとパーツをしっかりと繋ぐ

色々な人の想いの詰まったパーツを繋ぐ

その結果としてヨシムラジャパンの勝利を繋げたことに大きな誇りを感じました

熱い日差しと照りつけるアスファルトの熱

真っ黒に日焼けして喉が枯れるような日

そして多くの感動が体を突き抜けた

2007年7月29日 第30回鈴鹿八時間耐久ロードレース

わたしはこの日を忘れる事は無いだろう。

カテゴリー:イベントレポート

2007年8月1日

第30回鈴鹿八時間耐久ロードレースレポ3 ~LA BELLEZZASPEED&SYSTEM RINER~

八耐でベータチタニウム製品を装着して戦い抜いてくれたもう一つのチーム

LA BELLEZZASPEED&SYSTEM RINER

今大会唯一の外車勢にして唯一の二気筒マシン

朝焼けの999R

監督の上野さんとマツヤマ

蒼いキャリパーマウントボルト

割締めのボルトでステムの剛性アップを狙う

戸田選手

堀選手

いくつかのトラブルを乗り越え見事57位完走

他のマシンに比べ異質ともいえる咆哮を響かせ多くの観客を魅了したチーム

また来年も鈴鹿にイタリアの風を運んでくれるでしょう

CocaColaZERO 2007 Suzuka8hours
Finish 57
LA BELLEZZASPEED&SYSTEM RINER 999
堀義光 戸田隆

カテゴリー:イベントレポート

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