2007年10月18日
β鍛造を考える(2回目)
今日はβ合金のお話です。
昨日はα-β合金の話だけで力尽きてしまいましたが、一気に書こうと思えどもなかなか文章が進みません。
今日はβ合金の話になります。
β合金
一番、身近にあるチタン合金です。
15-3-3-3(ジュウゴサンサンサン)と呼ばれる合金が流通量が多く、身近にあるチタン合金です。
もっとほかに呼びやすい名称は無いものか?とも思いますが、業界ではこう呼ばれています。
正式には
Ti-15V-3Cr-3Sn-3Alと表記され、15%のV(バナジウム)3%のCr(クロム)3%のSn(スズ)3%のAl(アルミ)が含まれています。
64合金(Ti-6Al-4V)は6%のAl(アルミ)と4%のV(バナジウム)が含む事を考えると、希少金属の添加物が多く64合金に比べ材料費が高い事が伺えます。
ただし、冷間加工性にすぐれ、歩留まりが良く、製品の製造時間を短縮できる事から、材料コストと製造コストの両方をを抑える事が出来ています。また、高付加価値製品に使用される事が多いために、人の目に触れる事が多くなっています。
代表格はやはり「メガネ」です。
最近の眼鏡屋さんにはチタン合金製のメガネが10年前に比べると、どれにしようか悩むほど多く並んでいます。
また、形状記憶合金って知っている方も多いと思いますが、これがチタンを含む事を知っている方は少ないのではないでしょうか?
正式にはTi-Ni合金と呼ばれ、Ti(チタン)50%、Ni(ニッケル)50%の合金です。
これもメガネや女性の下着に使われています。
女性の下着の着け心地は分かりませんが、メガネに関しては、プラスチックレンズとの併用により非常に快適です。
β合金のボルトに関しては、あまり広まっていないのが現状です。
ひとつの原因に航空機・医療に使われるボルトにはβ合金は認可されていないのが原因でもあるように思えます。
認可されている合金は64合金です。
最後に
「やってしまいました。文章ばっかりです。」
やはり、写真が無いと寂しいですよね。
岡山県の山中で見つけた「田んぼ」です。
私は野球を知らないのですが、尼崎は阪神タイガースの国?(失礼!)というのは良く知っています。
会社が尼崎にある以上、地域に貢献しなければなりません。
まずはこの写真でお許し下さい。
では、また明日!
カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ
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