2007年9月13日
Ti-6Al-4Vチタン合金とルナチタニウム合金の関係性からガンダリウム合金までの道のりを真面目にチタン合金屋が考えたら思いのほかの反響だったので調子に乗って百式の外装について書いてみる2007 最終話
金色のボディにしなければならなかった?
金という色に目的があった?
目的の為に金色になった?
ここはやはり金色にならざるを得なかったと考えました。
ここからが仮説
大元の話でも書いたようにモビルスーツに使用されているガンダリウム合金(ルナチタニウム合金)はTi-6Al-4V合金と類似しており、同種金属であることを前提としてお話します
元々Ti-6Al-4V合金は耐蝕性に優れ、また耐振動合金として開発された(元々は戦闘機のエンジン開発用合金)金属なので長期間の運用には適していると考えられます。
が、しかし高熱、高速、高負荷とモビルスーツを運用する際に生じる外的要因を考えるとそのままTi-6Al-4V合金を使用するよりも表面処理を含めた加工が必要となってきます。
恐らくTi-6Al-4Vチタン合金に何らかの表面処理を施していると考えられます。
そこで現存するチタンに対して有効な表面処理を百式に当てまるモノは何か考えてみました。
必要な能力は
表面硬度(対摩擦係数)
対密着性(宇宙空間で皮膜が剥がれない様に)
そして
鮮やかな金色
まずはご存知陽極酸化処理
ベータチタニウム製品として出している蒼色の皮膜なのですが、密着性は高く真空中でも剥がれる事はないのですが、表面硬度があまり上がりません。
というかあんな鮮やかな金色は出せません(近い色は出ます)
続いてTiNコーティング(チタン窒化皮膜)
フロントフォーク等に使われている色的にはアリなのでしょうが対密着性がTi-6Al-4V合金とあまり良くなく真空中での運用に不安が残ります。
次はDLC(ダイヤモンドライクカーボン)
皮膜硬度は高く、耐摩耗性には非常に強くよさげなのですが発色が黒
どんなけがんばっても金色にはなりません…
結構金色でつまずいてしまう事が多いですね…
ここまで書いていて思うのは2007年九月現在に実用化しているTi-6Al-4Vに対する表面処理では中々思うような表面処理がありませんでした。
が、
マツヤマは見つけてしまいました。
鮮やかな金色に発色し
表面硬度もTi-6Al-4Vよりも上がり
密着性の高い表面皮膜を
コレを御覧下さい。
まさしく百式色
そして表面硬度、対密着性に優れたこの皮膜そうです、
ベータチタニウムが産業技術総合研究所との共同研究によって生み出した
カラーコーディネートチタンです
もうアレですよ、
遂に開発しちゃいましたね、
ベータチタニウムが、
百式(の色)を
我社の技術を駆使したモビルスーツにあの方が乗って宇宙を駆け巡ったのですよ!!
どうですか!?
この事実(または妄想)
もうアレですよ、玩具メーカーさんも金やらプラチナやらを使ってガンダムなんか造っている場合じゃあナイですよ
ガンダリウム合金(Ti-6Al-4Vであって欲しい)
を使って
リアル百式のプラモデルを造りましょう!
↑
コレが言いたかったダケ…
バ○ダイさんご検討の程宜しくお願いします!!
※注意
今回の記事はあくまでもネタです
三回に分けたネタです
大人な範囲でお楽しみいただきたく思います。
カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ
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