ベータチタニウム オフィシャルブログ

2011年12月14日

BMW F650GS

今日は珍しくブログを書いています。

日頃、チタン合金やらニッケル系の合金など削り難い材料ばかり取り扱っていますので、社員自体もこういうことを知らないと思いましたので書いておきます。

T村からの要望で「どうしても錆びがひどくなるボルトがある」とのことで調べてみました。

社員T所有のBMW F650 GSに後付けで取り付けられていた部品です。

見た目はステンレスで出来たボルトのカラーなんですが、錆が発生しています。
この錆がボルトに移っていわゆる「もらいサビ」となって、ボルトが錆びると言うことになっていました。

じゃ「なぜステンレスが錆びるのか?」なんですが、このカラーは磁石もつかないので18Cr8Ni系のステンレスです。
切削肌から見て「SUS303」で出来た製品です。

SUS303は快削性ステンレスで成分に0.15%以上の硫黄を含みますが、この硫黄が錆の原因になります。
SUS304でも錆びた鉄から錆が移ることがありますが、この場合、SUS303に含まれる硫黄から錆が発生していました。

典型的なSUS303の錆です。

錆の原因も判明しましたので、BMW F650GSで遊んでみました。

本人からは「お願いですから、ピンクだけはやめてください!」と言われていたような気がしますが、

最終的に私の頭の中では「お願いですから、ピンクにしてください!!」となっていました。(笑

このような経緯でBMW F650GSのフロントキャリパーマウントボルトとディスクローターボルトのサイズが判明しました。

BMW F650GS F キャリパーマウントボルト TIHC-10035 P=1.5 2本
BMW F650GS F ディスクボルト TIHC-06020 P=1.0 6本

赤いBMWにピンクのボルトは似合うと思いますよ。

カテゴリー:螺旋屋徒然ブログ

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