弊社では比較的簡単に作ることのできる丸棒からの切削・転造ボルトと違い、航空機分野・宇宙分野などのジェットエンジン部品で多用されている”熱間鍛造技術”を取り入れることで、モータースポーツなどを中心に民間で市販・販売されているボルト以上の高寿命・高強度・強靭性を実現しています。
また、インコネル・ハステロイといった難加工素材を加工できる「技」なしでは、Ti-6Al-4Vの熱間鍛造材からボルトを作製することは不可能です。
なぜなら、1/1000mmを数値制御できるCNC旋盤でさえも、匠の5感と信念を超えることは不可能だからです。
弊社が自信を持ってお勧めする、指先から生まれる匠の証。
手に持てば、さながら刀鍛冶のごとく作り出されるボルト達の「技」を感じていただけることでしょう。
〜ネジ職人のネジ山に対する思い〜 切削ネジと転造ネジの特徴
転造ネジ及び切削ネジについて、
ネジ部分のピッチは1.0mmになります。
機器はキーエンス VH-5000 倍率70倍です。
共にネジ部分はJIS B 0205 を基準としています。
外径及び有効径、ネジゲージ(通り・止まり)を使用し、ネジ精度はJIS2級に該当します。
ネジ部を拡大することでよく分かるのがネジ底部分とネジ山部分の違いになります。
切削ネジの場合、ネジ山部分の台形部分にバリが発生しやすく、正確な測定が出来なくなります。
こうしたことが焼付き・カジリの原因となります。
仮にバリが無いと仮定しても締め付けトルクの増大と共に台形部分の角が、相手側タップ穴を傷めます。
いわゆる焼付き・カジリの初期症状をおこします。
また、切削ネジは金属のファイバーフローを切断するので破断トルクは低下します。
転造ネジの場合、ネジ山及びネジ底部分はなだらかなRとなっているので、相手側タップ部分にも傷をつけにくくなっています。
また、金属ファイバーフローを切断しないために破断トルクが向上します。
転造は回転するダイスによって高圧で押し付けるのでネジ表面硬度が上がります。
上記の理由で相手側タップ穴に滑らかに入っていきます。
切削ネジの特徴 |
利点 |
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アルミ、真鋳の量産品でも精度が出せるといわれています。
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特殊サイズ螺旋の単品を転造に比べ安価で製作が可能です。
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| 難点 |
- 金属組織が切断されるためにネジ山の強度が落ちます。
- ネジ山頂部は鋭利な角となることと(下図参考)、微細なバリが残ることで焼き付き・かじりを起こしやすくなります。
- 塑性変形された転造ネジに比べ、表面硬度が低くネジ山に段が出来やすいために焼きつきを起こしやすくなります。
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| 転造ネジの特徴 |
利点
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金属組織が切断されないためにネジ山自体の強度、剛性を高める事が出来ます。
- 数トンもの圧力によってネジ山を製造する過程で摩擦力によって生まれる熱でネジ山表面に強固な酸化皮膜を形成します。そのため、加工製品は強い強度を得ることができます。(耐焼付き性の向上)
- 酸化皮膜形成によって表面と内部で高度差が生じ、外からの衝撃を吸収しやすくなっています。
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| 難点 |
- 局所的な圧力を加える塑性変形を行うことから、工具によって拘束されていない部分も変形してしまいます。そのため、切削加工などに比べて精度の確保が難しくなるといわれています。しかし高強度の64合金でネジを作る場合、切削よりも精度を高いレベルで安定させやすくなります。
- 一点ものだと機械設定が高価になりがちです。アクスルシャフトのように一品ものでネジ山に高負荷のかからない製品には切削ネジのほうが利点が多くなります。
- 64合金の転造加工は卓越した技術を持つ職人でなければ高精度を制御するのが難しく、安易に行うと摩擦を掛け過ぎて酸化皮膜が厚くなりすぎ、逆に剛性面で低下する恐れもあります。
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切削加工された金属組織の様子 |


転造加工された金属組織の様子 |
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